書道家・石田萬世による「伊賀と都島の楽しみ方」

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書道と習字の違い

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こんにちは。日本書道芸術院の理事・審査員の石田 萬世(@bansei_info)です。
書道と習字、よく見掛けますが、どう違うかご存知でしょうか?
今回は書道と習字の違いをお話します。加えて、日本の書道教育に関しても解説致します。
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書道と習字は異なる

書道と習字は異なります。書道の前段階にあるのが、習字です。
書道とは、「筆と書道用紙」を用いて、自分を表現をするための芸術です。書道パフォーマンスなどもこの部類に入ります。一方、習字とは、文字の書き方を学ぶためのものです。

こういった違いがあるため、書道は、綺麗な文字を書くだけではなく、書く文字に自身の感情を込めたり、文字を崩したりします。他にも、文字にデザイン性を持たせたり、カラー墨を用いるなど、さまざまな書法を用いて表現します。

書道で芸術性を表現するためには、筆順や筆の持ち方を始め、さまざまな技法を知っておく必要があります。そのためには、その根本として「習字」が必要なのです。

したがって、習字と書道は意義としては異なるのですが、書道の前段階に習字があると認識しておくべきでしょう。
習字は、自身の作品の個性を出すための技法を学ぶために必要と考えるべきでしょう。
何事も、完全なオリジナルから芸術を生み出すことは不可能です。まずは、正しい知識と技法を身に着け、そこから自身の「書の道」を歩んでいくべきでしょう。

日本での書道教

日本の小・中学校では、国語の時間に書写を学びます。書写は、小学生は3年生から6年生、中学では全学年で毛筆の指導を受けなければなりません。また、高校では、芸術の選択の中にで「書道」が含まれています。高校の専門学科で「書道科」という学科を設けている学校もあるのです。

教育学部や文学部がある大学では、書道に関する講義が設けられています。特に、教員養成系がある教育学部では「書写・書道教育」の研究室が設置されており、専門的に学べるのです。学校で書道を教える場合は教員免許が必要なので、そういった目的がある人は、教育学部や文学部に進学するのが良いでしょう。

もちろん、こういった学校で専門に書道を学んでいなければならない等のルールはございません。教員採用試験だけ大学で受け、書道に関しては書道教室で学んでも問題ないのです。

上手くなりたいなら書道教室のほうが良い
書道家として上達したいなら、そういった大学機関などでなく、書道教室のほうが良いでしょう。
ポジショントークになってしまいますが、個人的な意見を言わせてもらうと、大学や学校機関の教員で書道が上手い人はかなり少ないです。そのため、書道家として上達したければ、学校機関で学ぶ必要がないかなと思っています。むしろ時間の無駄と考えたほうが良いでしょう。

上達したいのであれば、自身が上手いと思う先生のもとで学んだほうが圧倒的に早いです。

まとめ

書道と習字は異なり、書道の前段階にあるのが、習字です。書道を学ぶためには習字は必須と思っておいたほうが良いでしょう。
日本での書道教育ではあまり"書道"の上達は期待できないと思うので、芸術性を求めるのであれば、自身に合う先生のもとで学ぶのが早いと思います。

大阪府都島区の書道教室情報】

都島区 内代福祉会館老人憩の家
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三重県伊賀市の書道教室情報】
伊賀市 ゆめポリスセンター教室
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大阪府枚方市の書道教室】
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【講師】
日本書道芸術院 理事・審査員
石田 萬世(いしだ ばんせい)