書道家・石田萬世による「伊賀と都島の楽しみ方」

伊賀市在住の書道家による伊賀市と大阪府都島の紹介ブログ

【伊賀市民おすすめ!】車で30分でいける甲賀の有名寺院・櫟野寺

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こんにちは。日本書道芸術院の理事・審査員の石田 萬世(@bansei_info)です。
先日、伊賀と同じく忍者の里である、甲賀の櫟野寺(らくやじ)を訪れました。
甲賀といえば、甲賀流忍者を思い浮かべてしまいがちですが、仏像の里でもあるのです。櫟野寺は、天台宗を布教するための拠点寺院でした。また、本尊木造十一面観音坐像は、日本1大きな重文坐像です。今回はそんな櫟野寺を紹介します。
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甲賀の位置

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滋賀県甲賀市は、琵琶湖から南に下った内陸部です。関西人からしても、甲賀って滋賀?三重?奈良?ぐらいの微妙な場所なイメージ。櫟野寺は、伊賀市からなら車で30分ほどで行けます。伊賀から行ける有名な寺院の中で、最も近いのではないかと思います。

櫟野寺

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櫟野寺は、延暦11年(792年)に比叡山の開祖伝教大師最澄によって造られました。櫟の生樹に彫刻し、安置したことから始まったとされています。櫟野寺は、日本1大きな重文坐像があることで有名です。加えて、延暦21年鈴鹿山の山賊追討を行っていた坂上田村麻呂公が、櫟野観音にお祈りをしたことで、鈴鹿山の群賊を平定できたとの逸話があります。「いちいの観音」とも呼ばれているのです。

櫟野寺十一面観世音菩薩の大開帳

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2018年10月より、十一面観世音菩薩などの重要文化財の仏像20体が一般公開されました。
御本尊・十一面観音菩薩坐像は、本堂の後ろにある蔵庫に安置されています。十一面観世音菩薩は、像高3.1mほどで、台座に鎮座する坐像です。その姿の偉大さに圧倒されました。
収蔵庫には、他にも十一面観世音菩薩に匹敵する大きさの像が多くあります。薬師如来坐像や、その他平安時代に掘られた仏像が多く今も残っているのです。中は撮影禁止だったので、画像は掲載できません。
もし可能でしたら、皆様も実際見てみてはいかがでしょうか?十一面観世音菩薩の一般公開は2018年12月9日までです。

お寺体験

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もし、御本尊大開帳の期間に訪れられなくても、櫟野寺では、他にも楽しめる要素があります。その一つがお寺体験です。
櫟野寺のかんのん道場では、お寺体験ができます。写経・坐禅をどちらも1回30分体験でいるのです。写経とは、お経による修行方法の1つ。一文字に願いを込めて記入することで、功徳が得られるとされています。坐禅は、姿勢と呼吸と心を整え、無心になります。無心になることで、自分を見つめなおし、新たな自分を発見するのです。
お寺体験は、事前予約が必要なので、下記ホームページより連絡し、ご予約して頂ければと思います。志納料は、写経奉納・坐禅修行で、一人1000円です

年末イベント

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12月31日には、除夜の鐘を鳴らします。開始時刻は23時45分です。除夜の鐘がつき始められるころ、福生そば(年越そば)が無料で先着1000名様に配布されます。福生そばは、新年に福が生まれるとされており、櫟野寺の名物でもあるのです。また、開運の置物が、先着500名様に配布されるとのことです。

まとめ

櫟野寺は、西暦792年から歴史を持つ由緒正しい寺院です。櫟野寺「御本尊大開帳」は、2018年12月9日までの公開です。もし、見に行く予定であれば、今週末が狙い目ですね。
また、年末も栄えます。今年の締めくくりと新たな年明けは、櫟野寺で過ごしてみてはいかがでしょうか?

櫟野寺「御本尊大開帳」の情報

場所:滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
期間:2018年10月6日(土)~2018年12月9日(日)
拝観時間:9:00〜16:00
拝観料:大人800円
ホームページ:

櫟野寺の通常情報

拝観時間:9:00〜16:00
通常拝観料:
・大 人 500円
・中高生 300円
・団 体 450円(大人20名以上)
※小学生以下は保護者同伴で無料
※拝観休止期間あり 12月17日~1月3日(
納経料:
・納経帳 300円
・納経軸 500円

【伊賀の教室情報】

伊賀市 ゆめポリスセンター教室
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【講師】
日本書道芸術院 理事・審査員
石田 萬世(いしだ ばんせい)